婚活アプリで騙された…女性9人が大金も体も貢いで～

婚活アプリで知り合った女性から500万円をだまし取った

詐欺の疑いで逮捕された50歳の男。婚活アプリで知り合った女性から500万円をだまし取った疑いがもたれています。「年収は4200万円」「一緒に住む部屋を探そう」などとウソをついていたといいます。

カメラの方へと視線を向けると眉をひそめたようにも見える男。職業不詳の矢野和寛容疑者（50）です。詐欺の疑いで11日、送検されました。

被害にあったのは都内に住む会社役員の50代の女性。矢野容疑者は去年9月、女性からマンションの入居費名目で現金500万円をだまし取った疑いがもたれています。

2人の出会いのきっかけは「婚活アプリ」。警視庁によると去年8月、初めて顔を合わせたという2人。その後、自宅で女性に交際を申し入れると、「一緒に住む場所は港区エリアがいい」「一緒に住む部屋を探そう、いい物件がある」などと話したといいます。

その後、女性と一緒に同居する部屋を探すためとして内見に行くと「手付金を払わないとほかの人にとられる」と話し、女性に現金500万円を用意させたとみられています。

被害にあった女性によると、矢野容疑者は婚活アプリで自身の職業を「広告代理業のアドバイザー」と紹介していたといいます。さらに、年収については「4200万円」としていたということですが、実はこれらは全て“ウソ”の経歴だったということです。

矢野容疑者は調べに対し「何も知りません」と容疑を否認しているといいますが、口座には、ほかにも複数の女性からの入金が確認されていて、その額は合わせて約6650万円にのぼるということです。また、ほかにも8人の女性から被害相談があるということで、警視庁は矢野容疑者が同様の手口で金をだまし取ったとみて詳しく調べています。

相談件数も増えているという婚活アプリを悪用した詐欺行為。利用する際に注意する点とは…

若井綜合法律事務所 小師健志弁護士
「簡単に出会えるからこそ、注意深く進めていくことが必要。身分証も提示して、身元がはっきりしていると分かったとしても知らない人同士が会うわけですから、お金の話が先にでてくるのは明らかにおかしい」

「結婚する人が集まる場だからこそ、一定数悪い考えの方もどうしても入ってきてしまうもの。2人きりで物事を進めるのは一定のリスクがあると思います。友人・親御さん・職場の同僚だったり、周りの方を紹介しながら進めていくのがいいのでは」

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